LCCに初めて乗った回
こんばんは。私です。
「LCC」「格安航空」2012年頃から聞くようになったこのワード。
飛行機に乗る際、ANAとJALという日本2大航空以外にも安い選択肢が増えたんだなーとなんとなく知ってはいたものの、結局乗る機会が無かったのですが、先日ついに「Jetstar」に初乗航してまいりました。
今回はメモがてらLCC(今回はjetstar)についてあれこれ記していきます。
■本当に安いのか?
端的に言うと、安いのだろうけど安く感じなかった。
端的に言ってないので下記で説明します。
まず実際にかかった値段
★東京(成田)→熊本
出発日3月5日(予約日1月10日)(約2ヶ月前)
●私
①座席代…7790円
②諸税…380円
③支払手数料…500円
④受託手荷物代…1200円
合計9870円
●同乗者
①座席代…8690円
②諸税…380円
③支払手数料…500円
合計9570円
①座席代
まずネットで調べるとドーーン!と出てくる値段がこの座席代。
この安い値段を大々的にアピールすることで、「LCC安い!」と消費者に印象付けているわけです。
私も7000円代で航空機の座席を買えるのか!と初めは感動しました。
しかしその感動は予約を進めると共に薄れていくのであった。
注意していただきたいのが、私と同乗者で座席代が違うこと。
これ本当に驚いたのですが、チケット争奪って本当に戦なんだな、と思いました。
予約日の午前中にjetstarのサイトで2人分の航空券を予約しようとした時は、2枚とも7790円でした。
しかし、同乗者に確認しなくてはならない事項がいくつか発生して、結局予約が午後になったのです。
するとビックリ、さっきまで7790円だったチケットが8690円に値上がり。
ええ!?と驚き、試しに二人分ではなく、一人分の航空券を探してみると……驚くことに、一人分で検索すると7790円の航空券が出てきたのです。
?????となりながらまず急いで7790円の航空券を1枚確保、その後同乗者分をゲットすべく同じ条件で検索すると……8690円の航空券が。
つまり、二人まとめてだと8690円×2を払うはめになったのが、ひとりずつ予約したことで7790円+8690円で900円お得に。
航空券が残り少ないから(実際その便は満席でした)こういった値段の差が生じたのかもしれませんが、面倒臭……最初から安くしてくれ……
LCCの航空券は時間が決め手。
早ければ早い程安くなるので、ご旅行の計画はお早めに。
②諸税
恐らく空港利用料とか。こういう謎のお金は嫌いですね。
③支払い手数料
今回一番納得いかないお金。
支払いはクレジットカードで行ったのですが、
「ひと区間お一人様につき500円」
つまり、往復2人で2000円払う。
はぁ?????????
当日支払いだとか、銀行振込だとか、そういった形での支払いなら手数料取るのわかります。
しかし、クレジットカード!!!!
しかも支払い一回でも人数ごとに加算されていく!!!!
じゃあ違う方法で支払うわ、と思ってもau決算やウェルネットだと650円と更に高い。
誰の手を煩わせてるんだ。クレジットなのに誰の手数が増えているんだ。と怒りを覚えながら支払いました。
④受託手荷物代
これは後述します。
努力次第で回避可能な課金要素ですが、リスクを背負う。
■料金について
確かに座席代だけを見ると安いです。
しかし、いざ予約を進めるとどんどん料金が加算されていったので、結局最終的にはお得感が少なくなってしまいました。
JALやANAに比べると確かに安いし、場所や時期によっては1.5倍くらい変わるかもしれませんが、今旅行だと宿泊施設やレンタカーとセットで売られていたりするので、場合によってはそういった物を利用した方がお得だったりするのかもしれません。
■とにかく課金
LCC最大の特徴「課金システム」
課金要素はいくつかあって
- 手荷物
- 座席指定
- 機内娯楽物(イヤホンとか)
- 機内飲食物
がメインです。
2.3.4.は本当の課金要素ですので、必要のない場合には利用しなければいい話です。
しかし、荷物は避けては通れない。
●手荷物
LCCは機内持ち込み荷物と受託手荷物それぞれに重量とサイズの制限を設けていて、重量ごとに料金が加算されていくシステムです。
●機内持ち込み荷物
重量:7㎏
サイズ:H56 W36 D23(45Lのリュックか40Lのスーツケース)
上記の荷物+ハンドバッグは可らしい
●受託手荷物
重量:15kg~40kgの5kg毎に加算(ひとつあたり32kgまで)
個数制限はないようなので、2人で利用する時に15kgで課金して、ひとり7kgの荷物を預けるのは可、ということみたいです。
実際にやっていないのでわかりませんが。
今回私は15kg1200円を一人分課金して、65Lスーツケースひとつを持っていき、同乗者のリュックに入りきらなかった同乗者分の荷物を空港でスーツケースに詰めました。
同乗者のリュックの重さは6.7kg(ギリギリ!)
スーツケースの重さは9.7kg
3泊4日の国内旅行だと、15kg課金で充分でした。
この荷物の重さは事前にネット予約で申し込むわけですが、そんな荷物の重さなんて当日になってみないと分からない…
しかし、もしも当日空港で重量オーバーが発覚した暁には、国内だと2600円以上取られます。国際だと5000円以上取られます。
事前予約しないだけで倍取られるとは、恐ろしい限りです。
ギリギリを攻めてリスクを背負うよりかは、危ないなーと思ったら課金してしまった方が安心です。
この重量ですが、成田空港はスーツケースとリュック双方厳重に計測されたのですが、帰りの熊本空港ではスーツケースの重量だけ計り、リュックはスルーでした。
地方だと緩めなのですかね?
●座席指定
座席指定はスタンダードであれば690円。890円、1390円とグレードによって少しずつ値上がりしていきます。
「同乗者と確実に隣になりたいのであれば、課金してね」とやんわりと課金を促す説明文が予約の際に記載されているのですが、こんなところで負けはしない。
まぁたかだか2時間だし、別に赤ちゃんじゃないから離れ離れになってもいいもんね!と座席課金はしませんでした。
いざ当日チケットを発行してみると、前述の通り1枚ずつ予約したのにも関わらず、しっかり隣同士になっていました。
ただし、席は非常席。
この非常席、足元に荷物を置いてはいけないという決まりと非常時に脱出の手伝いをする以外何の不便もないため、私は特に不満はありませんでした。
荷物を側に置いておきたい方には不向きかもしれません。
座席はチケットの発行順だと思われるので、予約がバラバラでも座席は隣同士になれる、ということが分かりました。
●機内飲食物
JALやANAですと、CAさんが必ず飲み物を用意してくださいますが、LCCは勿論課金。
ここは削っていただいて構わない要素です。
ちなみに一番面白かったのは「お湯 200円」
ホットコーヒー200円、紅茶200円と同列に並ぶお湯200円。
いや誰が頼むんだよ、と思ったら、どうやらカップラーメン用のお湯みたいです。
つまり、カップラーメンを頼んだらカップラーメン代+お湯代がかかるわけです。
恐ろしい世界。
●削ろうと思えば削れる
上記の課金要素は、国内旅行であれば基本的に必要ない物が多いです。
特に国内旅行1泊~2泊くらいであれば、荷物を少なくする努力をすれば荷物の15kg課金も不要でしょう。
今回私はオプションで自分で課金要素を選択しましたが、jetstarには課金お得セットもあります。
まとめて2000円払うと、10kgまで荷物課金不要だし返金変更手続きも可能!みたいな。
荷物以外にも課金する必要がある場合は、こいったソシャゲダイヤお得セットみたいなのも利用すると良いかもしれません。
■サービスや座席
LCCは座席が超狭い!!!という偏見があったのですが、いざ席についてみるとそんなに不便には感じなかったです。
前の座席との間隔は確かに狭いものの、まぁ普通に過ごす分には気にならない。
ただ、これはたまたまなのかJetstarだけなのか、他の航空機と比較してないのかわからないのですが、
座席のお尻の部分……薄すぎ……??
後ろの人が足元に置いた荷物を取る際だと思われるのですが、めちゃくちゃお尻に何か当たる。
丁度お尻の部分だけ座席の布が薄いのかなんなのか、普通にダイレクトにお尻に物が当たってきた。
たぶん後ろの人も何も気付かずガサゴソやってたので、自分が物を取る時は気を付けようと思いました。
CAさんの接客対応は全く問題なく、とても素敵な笑顔で送迎してくださいました。
LCCの集う第3ターミナルは、第2ターミナルから500m離れているので、徒歩か無料送迎バスに乗る必要があります。
成田空港駅に着いてからターミナルに着くまでに徒歩だと20分くらい掛かったので、時間に余裕を持って成田空港に行って良かった、と思いました。
それとまたお金の話に戻るのですが、これもとてもビックリポイントで、Jetstarは予約したその月にお金が引き落とされました。
レンタカーだったり航空機だったり、利用した後、または利用したその月にお金が引き落とされるのが普通だと思っていたのですが、Jetstarは2ヶ月前に予約した段階で契約完了、即入金求む、って感じでした。
つまり、変更もキャンセルも一切応じないよ、ってことですね。
課金すれば変更は対応してもらえるみたいですが、キャンセルはお金は帰ってこないようなので、予約は確実な日にちを確保した上で行いましょう。
■総評
- 席代+2000円で見積もって。過度な期待は厳禁。
- 荷物の重量は念入りに調整して。
- 予約は可能な限り早く。
- 遅くとも搭乗の1時間前には駅に着いていて。
以上未来の自分への備忘録でした。
※各料金は時期や場所によって異なるみたいなので、なんとなくの参考程度にしてください。